会報誌 2024年秋号

(白川GO!GO!クラブ会員限定 会報誌)

 

2024夏休みキャンプのご報告

 

より詳細な報告を近日noteに公開予定です。そちらもぜひご覧ください!

 

〈ぶんなり森人(もりんちゅ)キャンプ〉

担当スタッフ:しんちゃん

 

【活動内容】

昨年度までは2週間だったのが、今年度1ヵ月へと期間をのばし、出来る活動も広がり、パワーアップした「ぶんなり森人キャンプ」。担当の大豆村(しんちゃん)です。
参加してくれた11人の子どもたちとその保護者の皆様。
少しでも興味を持っている方々に向けて、どんな様子だったのか報告したいと思います。

 

【そもそも、ぶんなり森人キャンプでの生活とは】

スタッフが付き添っているものの、掃除・洗濯・料理など生活の基本は全て、子どもたち一人一人が考え、みんなで協力し、繰り広げていきます。
1日の基本的なスケジュールは
5:00 起床、運動
6:00 朝食づくり、掃除
7:00 朝食
8:00 午前の活動
11:00 昼食づくり
12:00 昼食
13:00 午後の活動
15:00 入浴、自由時間
17:00 夕食づくり
18:00 夕食
19:00 一日のふりかえり、明日の作戦会議
20:00 就寝

 

ここでは、料理の場面を取り上げてご紹介します。

 

【料理について】
 どんなメニューにするか、本やネットを活用し、子どもたちで話し合って決めていきました。
ビックリするほど美味しくできたものから、ちょっと気になる味になったものまで様々。
カレーライス、ハンバーグ、冷やし中華風そうめん、肉じゃが、ピーマンの肉詰め、シソとチーズのささ身カツ、コロッケ、から揚げ、天ぷら、餃子、焼き鳥などなど、本当にたくさんの料理をしました。

 

 

料理の場面は1カ月間でなんと87回!お菓子づくりなども含めるとそれ以上になります。
これだけの回数、メニューを決めるだけではなく、当然調理もしました。
普段、包丁を使ったことのない人から、少し手伝う人まで様々。この経験が少しでも普段の生活で活かされれば嬉しいです。

 

 

 

さて、料理の場面というのはケンカが多くなる時間でもありました。
その原因は食材管理です。このキャンプでは一度の料理で使う量、決められた予算の中でどんな食材を買い足すのか。子どもたちで話し合って決めていきました。
「肉など好きな物をとにかくたくさん食べたい人」「今後のことも考え、使う量を制限するべきだと意見をもつ人」食欲とそれを抑える理性とで多くの葛藤がありました。
私としてはこの時間はあって当然で、この時間があったからこそ多くの気づきを得られていたと思っています。ただ、ケンカの数が多すぎたなとも思っています。
 まず、子どもたちは食欲に忠実なため、近くに大型スーパーがあり、いつでも食材を買い足せる状況であれば、お菓子や汎用性のない調味料など不必要な食材を買ってしまい、食材への感謝の気持ちが薄れてしまうのではないかと思います。
当校のように簡単に買い足せない状況だからこそ、余った食材をどうやって活かせるか、好きな物だけでなく栄養を考え野菜も食べるなどの意識が生まれてくるのではないかと思います。

 

 

何より今回印象的だったのは「食材が無ければ外に取りにいこう」という考えに行きついたことです。
当校の畑で野菜をとったり、森の中で木の実を探したりしました。
虫が好きでいつも虫捕り網片手で活動していた子どもがトンボを「食料」の対象とし始めた時には大変驚きました。
また、最後の3日間では今まで何度挑戦してもうまくいかなかった釣りで釣果をあげ、最終的に子どもたち全員にいきわたる数の魚を釣り上げ、自慢げに帰ってくる姿に逞しさを感じました。
魚はおなか一杯になるほどの大きさではなかったものの、試行錯誤した原動力は食欲だったと思います。

 

 

とはいえ、必要以上のストレスにならないよう、このキャンプの運営方法(食料の調達システム)も見直し、来年度に向けたブラッシュアップを今からしていきたいと思います。
大変な苦労があったと思いますが、それを乗り越えた子どもたちに「よくがんばった」と心から言ってあげたいです。

 

 

 

〈昆虫ハンターキャンプ〉

担当スタッフ:にしむー

 

【活動内容】

こんにちは、「昆虫ハンターキャンプ」を担当している西村(にしむー)です。
今年度は、昨年より開催回数が増えて計3回回開催しました。どの回も20名の定員いっぱい、キャンセル待ちが出るほどで合計60名の方にご参加いただきました!

 

このキャンプは、“好きなことを仲間と一緒に思いっきり楽しむ”ことをテーマにして、森や川、池に田んぼなど様々なフィールドで様々な昆虫を探します。
虫に限らず、自身が好きなことやものを共有できる場所があり、かつ周囲には自分と同じ「好き」を分かち合うことができる仲間がいることは、とても貴重だと思っています。
そのためキャンプスタッフ一同、仲間と一緒に昆虫を思う存分楽しめる空間を作り上げられるように、毎年チャレンジしています。

 

■1日目■
 ●オープニング
 ●昆虫トラップ作成/昆虫ジュースづくり
 ●クワガタの森探検
 ●クワガタの森ナイトハイク

 

■2日目■
 ●昆虫採集作戦会議
 ●思う存分昆虫採集
 ●昆虫レポートづくり
 ●ホタルの田舎道探検

 

■3日目■
 ●最後の昆虫採集
 ●飼育レクチャー
 ●クワガタじゃんけん

 

 

今年で、開催8年目になる昆虫ハンターキャンプ。
実は今年から主担当が、昨年まで担当していた「やんまー」から「にしむー」に代わりました。

もちろん、野外活動は昆虫専門のやんまーが主担当ですが、キャンプ生活のメインは私になり、子どもたちが安心安全で楽しめるようなキャンプづくりにおいて、とても身が引き締まる思いでキャンプ運営をさせていただきました。
このキャンプを通して、「大好きなことを思いっきり楽しむ」ことを子どもたちができるように来年以降も頑張っていきたいと思います。

 

 

 

 

〈渓流アドベンチャーキャンプ〉

担当スタッフ:りんりん

 

【活動内容】

こんにちは!「渓流アドベンチャーキャンプ」を担当している山本(りんりん)です。
今年の「渓流アドベンチャーキャンプ」は途中夕立にあうこともありましたが、無事に川へ出かけて遊ぶことができました!
2回の催行で、1回目は18人、2回目は7人の子どもたちと一緒に、にぎやかなキャンプとなりました。

このキャンプは “川という楽しさと怖さが入り混じった環境で、仲間達と楽しく遊びながらたくましくなる” ことを目的に、白川村を流れる綺麗な川へ毎日出かけます。
夏の暑さに負けず、暑いからこそ入りたくなる川の中で、同年代の仲間達と共に過ごす3日間は子ども達の大きな成長につながりました。

 

■1日目 ~最初の川遊び~■
1回目は、初めてのライフジャケットをしっかり着込んで、キャンプ場横の庄川本流で遊びました。川の活動に慣れるための時間です。
2回目は、大雨になり、急遽バスの中で川で使える道具(※スローロープ)作りをしました。※スローロープとは急流で流されている人に陸から投げることで、救助者自身も安全に助けることができるツールです。

 

 ●平瀬温泉キャンプサイト到着
 ●自己紹介「川で遊んだことはある?」
 ●川遊び開始!川遊びの準備
 ●入浴「大白川温泉しらみずの湯」
 ●夕食づくり「タコライス、豚汁」
 ●翌日の冒険準備「ウェットスーツとヘルメットのサイズ合わせ!」
 ●平瀬温泉キャンプサイトで就寝「テント泊」

 

■2日目 ~渓谷で大冒険する日~■
大白川渓谷本流には、大きな岩と飛び込める深みが揃った秘密の遊び場があります。
ここの水はとても冷たいので、ウェットスーツと沢靴を着込み、ライフジャケットとヘルメットで防護を固めて本気のシャワークライミングに挑戦です。
川の流れをやり過ごし、大きな岩を乗り越えて、目的地へ到着!飛び込んだり泳いだり、全力で遊び倒しました。
夕方にはキャンプ場へ戻り、夕食を作り、明日の準備をしました。

 ●起床・朝食と昼食(お弁当)づくり「けいちゃん丼」
 ●ウェットスーツを着て川へ出発!
 ●大白川渓谷到着
 ●目的地目指してシャワークライミング開始!~目的地の大岩へ到着
  今年は流れがとっても強い!!
 ●河原で昼食「サンドイッチ、ミネストローネ」
 ●大岩周りで遊び倒す
 ●キャンプ場へ戻って夕食づくり「カレー、フルーツポンチ」
 ●平瀬温泉キャンプサイトで就寝「テント泊」

 

■3日目 ~最後の川遊び~■
最終日は昨日の大岩のポイントが楽しかったので、近道を使って再び遊びに出かけました。
作成したスローロープを使って、救助ごっこしてみたり、飛び込みポイントまでのタクシーをしたりと、自分たちの作ったアイテムも使いながら最後の最後まで川で遊び倒しました。

 

 ●朝食と昼食(お弁当)づくり「ポトフ、野菜ジュース」
 ●大岩のポイントまで移動~ 大岩の周りで最後の川遊び
 ●川の周りで昼食を食べてキャンプ場戻り
 ●3日間のふりかえり
 ●平瀬温泉キャンプサイト出発

 

今年は去年に比べて水量が多く、楽しさと一緒に「怖いところ」にも気づけたのではないでしょうか。
川に限らず自然の中で遊ぶ時は、必ず大なり小なり「怖いところ」はあります。
そんな中でも楽しく遊べるようになるということは、自分の身を自分で守りながら活動することができる “たくましい人” に育つことにつながると信じています。
特に川は安全な楽しみ方を考えさせてくれる自然の教室として最適です。
ぜひまた川へ遊びに出かけてほしいですが、必ず大人の人と一緒に行ってくださいね。
そしていつか自分が大人になった時には、子ども達を安全に楽しい川遊びに連れて行ってあげてください。

 

 

〈恐竜の谷探検キャンプ〉

担当スタッフ:ある

 

【活動内容】

こんにちは!「恐竜の谷探検キャンプ」を担当している旭(ある)です。
今年の「恐竜の谷探検キャンプ」は天候に恵まれ、予定通り白川村の秘境大白川での開催となり、無事に2回とも目的地への探検を達成することができました!
今年はキャンセル待ちが出る程人気となり、2回とも定員いっぱいの20人、合わせて40人の子どもたちと一緒に、秘境大白川を探検しました。

このキャンプは “自分で歩き、探し出した本物を手に取る実体験から、行動して発見する楽しさに気づく” ことを目的に、白川村が誇る秘境の地「大白川地域」のさらに奥深くへと、恐竜の化石を求めて探検に出かけます。

実は大白川には…あの有名な恐竜博物館のある福井県から、白亜紀の地層が続いている谷があります!
そこでは恐竜の足跡の化石が見つかっており、今も新しい発見を求めて専門家による調査が続いている場所です。
そんな谷へ、岐阜県博物館の博士と共に調査探検に出かける3日間です。

 

■1日目 ~ベースキャンプづくりと探検隊結成~■
大白川での生活はとにかく大変!水は煮沸しないと飲めない山水のみ、電気がないため夜は真っ暗になる森の中で活動です。
暗くなる前にテントを建てないと大変なことに!一人ではとても生活できないため、まずは探検隊を結成してチームで活動し、明日の探検に備えました。

 

 ●白山ブナの森キャンプ場到着
 ●自己紹介「どんな恐竜が好き?」
 ●探検隊で恐竜ピクチャー伝言ゲーム
 ●ベースキャンプ設営「テント張り」
 ●入浴「大白川露天風呂」
 ●夕食づくり「カレーライス、フルーツポンチ」
 ●恐竜を探す原生林探検
 ●化石割り出し事前学習「どれが化石?」
 ●ベースキャンプで就寝「テント泊」

 

■2日目 ~恐竜の谷探検と博士の森の授業~■
いよいよ探検本番です!この日は丸1日、岐阜県博物館の恐竜博士も一緒に出かけます。
湖上約2㎞を手漕ぎボートで越え、日陰がほとんどない灼熱の谷の中を片道1時間半かけて足跡の化石が残されたポイントまで歩き続けました。
谷の中は貝や植物の化石がゴロゴロ落ちており、拾い集めて化石を探しました。
 夜にはベースキャンプでスクリーンを使い、恐竜の最新情報盛りだくさんの博士の森の授業を開催しました。

 ●起床、朝食と昼食(お弁当)づくり「ポトフ」
 ●探検出発!
 ●白水湖縦断・恐竜の谷到着
 ●恐竜の谷探検~恐竜の足跡化石露頭到着
 ●谷の中で昼食「サンドイッチ」
 ●化石探しタイム
 ●夕食づくり「タコライス」
 ●恐竜博士の森の授業
 ●ベースキャンプで就寝「テント泊」

 

 

■3日目 ~恐竜を食べる?!焚火料理に挑戦~■
現代に生きる恐竜の肉と卵を材料に、ベースキャンプで火を熾し、ワイルドな料理をいただきました。
恐竜の姿そのままのお肉と、初めて見る大きな卵にくぎ付けになりながら、卵を割ったり、火を熾したりして巨大な恐竜料理を作り上げました。

 

 ●起床、朝食づくり「シリアル、カリカリポテトサラダ」
 ●ベースキャンプ撤収「荷物まとめ、テント撤収」
 ●恐竜を食べる焚火料理づくり
 ●恐竜の卵を割ってみよう
 ●各メニューに分かれて料理開始!「焚火を熾す、パンケーキを作る、肉を調理する」
 ●巨大な恐竜料理をいただきます「恐竜の丸焼き、恐竜の卵のオムレツ、巨大パンケーキ」
 ●ベースキャンプ出発

 

石を沢山持てば持つほど重いのに…それでも自分が見つけた化石は離さず、最後まで持っていた様子が印象的でした。
博士と一緒に実施した化石調査では、リュックいっぱいの化石を運ぶのがとても大変だったお話をしましたが、リアルな調査体験ができたのではないでしょうか。

今回恐竜は見つからなかったけど、きっと皆が自分の足で歩いて割り出し、見つけ出した貝や植物の化石は特別な発見だったと思います。

恐竜や化石について調べようと思えば本やネットで色々な情報が出てきて、博物館に行けばたくさんの標本を見ることができる今日にあえて、ボートを漕いで暑い中歩いて本物を探しに出かけました。
しかし色々なところで見られる情報も展示も、その一つ一つは今回のような探検に何度も何度も出かけた人達による小さな発見の積み重ねからできていると、博士の授業でやっていましたね。
そうやって少しずつ未知のことを解き明かしていくのが、自然科学の醍醐味だと思います。

 

 

〈白山マウンテンジャーニー〉

担当スタッフ:みはらっち

 

【活動内容】

2024年の白山マウンテンジャーニーは、昨年と同じように台風が接近し、最終日の日程が心配されましたが、幸いにも交通機関の乱れもなく4日間を無事にやりきることが出来ました。
写真は三日目の白山山頂・御前峰での記念写真です。
台風のおかげ?もあって、今回も色々な自然現象が体験できた山旅となりました。

 

■1日目 8月13日 ~心を開いて他人を知る山登り準備の日~■

 ●キャンプ地で昼食
 ●開会 GOGOキャンプの「約束」とこのキャンプの目的を共有しました。
 ●自己紹介(はくさん)
  「は」初めて登った山は?
  「く」苦しいときはどうやって立ち直っていますか?
  「さ」参加したいと思った動機を教えてください
  「ん」(んから始まりませんが)このキャンプにかける意気込みは?
 ●「登山のしおり」を使って スケジュールの確認
どんな山なのか、どんなコースなのかをみんなで共有します。
 ●テント設営
 ●山の準備(パッキング)
 ●夕食作り「鶏ちゃん丼、グリーンサラダ、みそ汁」
 ●入浴
 ●焚き火ミーティング
 ●決意表明「明日の心の準備は?」  就寝

 

■2日目 8月14日 ~石川県砂防新道登山と山小屋泊の日~■

 ●5時半起床
 ●朝ごはんと昼用の行動食づくり、最後のパッキング
 ●チャーターバスで出発
 ●石川県登山口へ石川県・別当出合登山口から登山開始 猛暑の中出発
 ●甚之助避難小屋到着 山小屋手前で雷雨に会い小屋内で一時避難と昼食休憩
 ●室堂山荘到着 山荘へ
 ●山小屋の夕ご飯
 ●夕日鑑賞と明日のためのミーティング
 ●20時消灯

 

■3日目 8月15日 ~山頂アタックと岐阜県平瀬道下山の日~■

 ●3時“全員起床”
 ●ビジターセンター前から山頂アタック開始
 ●山頂・御前峰(2702m)到着 日の出を待つ
宮司さんの音頭でバンザイ三唱
    山頂で記念撮影御、白山比咩神社奥宮を参拝してから下山

 

 ●室堂ビジターセンターで朝食
 ●8時 白山平瀬道へ下山開始
 ●白川村平瀬地内大白川ロッジ到着
 ●昼食(山小屋弁当)
 ●大白川出発
 ●17時 自然学校到着、山の荷物を下ろす
 ●入浴
 ●夕食づくり「カレーとアボガドグリーンサラダ」
 ●焚き火ミーティング
 ●就寝

 

■4日目 8月16日 ~最終日四日間の振り返りとさよならパーティ~■

 ●6時半起床
 ●朝食「パスタとひよこ豆とレタスのサラダ、ミネストローネスープ」
 ●テント撤収と荷物整理
 ●パーティ準備と調理
 (メニューはアサリバターコーン炊き込みご飯、チーズフォンヂュ、いちご&杏仁豆腐&マンゴープリンの炭酸わりカクテル、オレンジ)
 ●パーティ開始
 ●ふりかえり
 ●解散

 

 

参加してくれた皆さんへ。
無事に4日間を過ごしていただきありがとうございました。 キャンプでのご飯づくり(美味しかったです!)や後片付けの生活面の協力もありがとうございました。
この四日間で心に残った風景がありますか? あったらどうぞ大切にしてください。
きっとその風景は、あなたの心をいつも明るく照らす「思い出」なっていくでしょう。
これから色々大変なこともあるかと思ますが、今回の体験の思い出があなたの心を良い気分にし続けてくれることを祈っています。
また、いつか、どこかの山で会いましょう。

 

 

〈ヒメオオクワガタリサーチ合宿〉

担当スタッフ:にしむー

 

【活動内容】

こんにちは、「ヒメオオクワガタリサーチ合宿」を担当している西村(にしむー)です。
今年度の参加者は、小学6年生が4人、中学生が10人で計14人でした。
寒冷なブナの原生林に住むヒメオオクワガタは、西日本や関東地方では生息地が限られるため、毎年、東京や埼玉、兵庫県などはるばる遠方からもご参加いただいております。

ヒメオオクワガタは寒冷な地に住むがゆえに、他の多くのクワガタとは異なる、ちょっと変わった生活をしています。このキャンプではそんなヒメオオクワガタを見つけ出し、豊かな原生林でのフィールドワークを楽しみながら、自分で決めたテーマについて研究を行う、サイエンスキャンプです。そのため、自分達で見つけて観察し、考察や実験をして疑問を確かめる過程で、本やネットの知識では決して得られない、自分が感じた”?”を自分で解き明かす面白さを大事にしています。

 

■1日目 最初の調査ミーティング&ライトトラップ■
毎年、前半の日程で主役のヒメオオクワガタを探し出し、後半は自分たちの研究テーマを掘り下げて、レポートを作成します。
最終日には”ひと夏の学会”として、発表会を行い、みんなのレポートをまとめた”ヒメオオクワガタ攻略マニュアル”という冊子を毎年作っています。
今年は台風による影響の回避のため自然學校を拠点にして活動を行い、レポート作成や食事の場所を自然學校近くの合掌家屋にするなど、去年から大きく変更いたしました。
さらに今年も去年同様、猛暑でいつものフィールドが水不足に陥り、クワガタの観察が難しいことが予想されたので、白川村のあちこちに行ってフィールドワークを行いました。

 

 ●オープニング、調査チーム結成
 ●ヒメオオクワガタを見つけ出すための作戦会議
 ●調査・観察
 ●調査・観察で面白いと思ったことの共有
 ●調査テーマ決定ミーティング
 ●ライトトラップ

 

 

■2日目 調査開始■

 

天気は晴天でしたが、ヒメオオクワガタを探すには暑すぎる気温。
そこで普段のポイントより標高上げて探索した結果、ヒメオオクワガタを見つけることが出来ました!

 ●ブナ林でヒメオオクワガタ採集・観察Ⅰ
 ●ブナ林でヒメオオクワガタ採集・観察Ⅱ
 ●データをまとめる時間
 ●夜の調査・観察

 

■3日目 レポートづくり■
3日目も厳しい暑さで、午前中の活動は1時間程度、午後になってようやく野外での調査を集中して行うことができました。
夜に行ったレポートづくりでは、各々が決めたテーマで、実験&レポート作りタイム!
今年は、大きく分けると以下のテーマが出てきました。
・コオロギは何を食べるのか
・スズメバチ類の食レポ
・クワガタの幼虫が好む腐朽材
・直翅目向けバナナトラップ
※スズメバチの調理は熟練者立ち合いのもと、安全に行っております。

 

 ●レポート作成のためのミーティング
 ●ヒメオオクワガタ調査・研究Ⅰ
 ●ヒメオオクワガタ調査・研究Ⅱ
 ●夜の調査・研究

 

 

■4日目 ひと夏の学会■

 

 ●ヒメオオクワガタ調査レポート 2024 作成
 ●ひと夏の学会(レポート発表会)
 ●クロージング

 

最終日も天候に恵まれ晴天のなかひと夏の学会を行いました。
このキャンプでは、子どもたちの興味関心を各々の視点で掘り下げることを大切にしています。昆虫も自然の一部ですから、実際に観察してみると、自分が想像していた通りのことが起こることは、なかなかありません。
起きた現象を前に、一生懸命考えて、自分なりの仮説をまとめると、発表会がとても楽しくなります。
今年の参加者たちはどう感じたでしょうか、全てはわかりませんが、楽しんでもらえていたら嬉しいです。

 

 

 

 

とことん雪遊びプラン

 

雪遊びを中心とした「とことん雪遊びプラン」は、ご宿泊に4種類のアクティビティがセットになったお得なプランです。

プランのご予約はこちら

 

今回は、アクティビティの一つ「スノーシューレンタル」をご紹介していきます!

 

 

セルフアクティビティのため、4つあるアクティビティの中でもあまり注目されていませんが、自由度の高さが魅力(みりょく)です。

 

おすすめポイントその1 「コース自由!どこへでも」

 

ガイド付きの「森の達人と行くガイドウォーク 冬Ver.」ももちろん楽しいのですが、「スノーシューレンタル」は家族だけなのでエリア内なら行きたい場所に行けちゃいます。冬の間、森の中は一面の雪景色!雪が積もれば、夏の間は草におおわれていて行けなかったところにも行けるように!
下のマップは散策可能エリアです

 

 

おすすめポイントその2 「時間たっぷり」

貸出時間が8:00~16:00(最終受付15:00)と長いので、満足するまで楽しめます。ガイドウォークでは行けなかったエリアにチャレンジしても。

 

 

 

おすすめポイントその3 「本格的なスノーシュー」

ガイドウォークで体験できるのは、簡易的なスノーシューですが、レンタルで使用できるのはより本格的なタイプです。3種類から選べるので、自分に合う好きなものを利用することができます。

 

TSL // MSR ACSENT / ATLAS(子ども用)から選ぼう

 

雪の森を思うままに歩いてみませんか。安全に気を付けて、森の探検に出かけましょう!

 

 

 

 

 

遊ぼう!やってみよう!

担当スタッフ:いさく(福井)

 

自然と動物大好きな私が子どもの頃によくやっていた遊びを2つ紹介します!
〈その1 おにごっこ!〉
息をひそめて待ち伏せたり、急に方向転換して逃げたり…おにごっこは動物たちの狩りを体験できる遊びなんです。
特に森でやると動物気分が味わえます!
ぜひ動物の狩りをよく観察して真似してみてください。

 

〈その2 かわいいクモの巣作り!〉
①木の枝を10㎝くらいの長さに切る。
②毛糸で枝を固定。


③毛糸を枝に巻きつけていく

③完成!

 

 

白川郷フィールドノート

担当スタッフ:かんてぃー(岡本)

 

〈どんぐるみの森〉

 

トヨタ白川郷自然學校に来られた方は必ず行くであろう、「どんぐるみの森」の魅力をみなさんに紹介したいと思います。
まず、どんぐるみの森は自然學校の建物から徒歩1分の距離にあります。
どんぐるみの森には、スタッフお手製の森の中で遊べるしかけがたくさんあります。
今回はそんな「森のしかけ」についてお伝えします。

まずはじめに紹介するのは「森のブランコ」です。
森の中にふと現れるブランコ、ここで写真を撮ると映えるのではないでしょうか?
ブランコといえば公園にあり、晴れていると日が差して暑いと感じることもあるでしょう。
しかし、森のブランコは森の中にあるので日差しを気にすることはありません!さらに晴れていても森の中なら涼しいですよ!
ぜひ「森のブランコ」で遊んでみてください。

 

次に紹介するのは「ハンモック」です。こちらも森の中にあります。
実際に寝てみると心地よい風と日陰でゆったりとできます。
ただし、森の中なので夕方などは虫が寄ってくるときもあります。
休憩等で使う時は虫よけスプレーをしてから使うことをオススメします(笑)。
静かな森の中でゆったりとしたい方はぜひ使ってみてください!

今回はどんぐるみの森にある「森の仕掛け」についてご紹介いたしました。
この森は自然學校に宿泊していない方でも遊ぶことができます。
まだまだ紹介しきれていない森の仕掛けがたくさんありますので、興味のある方はぜひ遊びに来てください!お待ちしております。

 

 

 

おまけ4コマ

 

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お得な会員制度があります。

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